2013年5月27日月曜日

体験作文を書こう ー 体験作文の書き方 初級編 ー




2002年度 『教科通信 志学』より 99年度のものを加筆訂正してあります。 指導対象は中学一年生


さて、しばらくは、作文の書き方について学んでいこうと思います。
 
人間は文字を使うことで、動物と大きく違うわけですが、いざ文字を使って文章を書こうとすると、これが実になかなか書けない。いや、書けなくはないのだが、読みやすい文章を書こうと思うと、書けない。これは、君たちだけの問題ではなく、君たちの父さん、母さんたちも悩むところのものであろう。実は私も悩んでいる。
 
しかし、悩んでいても仕方がないので、現在分かっている範囲で、できるだけわかりやすく説明してみたいと思う。
 
今回想定してるのは、体験文である。
 



作文と料理は似ている?!
 
 
こんなことはどこの作文の参考書にも書いてないと思うが、私は実に似ていると思う。
 
カレーを作ることで考えてみる。
 
カレーを作ろうと思ったら、冷蔵庫の中にどんな材料があるか確認するだろう。そして、足りないものを買いに行く。材料が揃ったら、材料の吟味。使えるものと使えないものを確認する。そして、手順通りに作って、味見をして、完成。最後に食べる。食べて、美味しいとかそうでないとか感想を貰うことになる。
 
体験文の作文ではどうだろうか?
 
とりあえず、「私の体験」とタイトルを決める。次に何を書こうか記憶の中に書く内容を求める。出てきた内容で不十分なことがあるときは、その内容について調べる。そしたら、必要な内容とそうではない内容について吟味する。つぎに、どの順番で書いたらいいかを考える。そして、書いてみる。書いてみて推敲する。正式にタイトルを付けて完成。いろいろな人に読んで貰って、感想を貰う。
 
どうだ。
 
どうだと言われても困るかもしれないが、私はそう考えている。ということで、この流れで作文を考えていくことにする。



書くために材料・アイディアを集める
 
作文を書くためにその材料を集めることから始める。小説家などはこれを取材などと言う。君たちは、出かけていって調べることよりも、自分の頭の中に詰まってるものを、調べてみることが大事だ。
 
君たちにはじめに教えたのは、「イメージの花火」である。そして、今回は「マッピング」を教えた。テーマを中心に書いて、それからそれに関連することをどんどん広げていくのだ。
 
人によってどちらが使いやすいのか差があるだろう。この差は、「イメージの花火」は、強制的にアイディアを出す仕組みになっているので、息苦しさを感じる人がいるかも知れない。「マッピング」の場合、自由に膨らませることが出来るので、やりやすいという人がいるかも知れない。どちらも一長一短なので、用途に応じて使い分けると良い。
 
人間の頭の中は、実に不思議なもので良く分からないことも多いのだが、分かってきたこともある。人間の頭は、どうやら順序立てて物事を考える部分と、突然閃く部分とからできているようなのだ。
 
文章を書くというのは、順序立てて論理的に頭を働かす部分で書くのが主になる。しかし、アイディアを出すときは、突然閃く部分が大事になる。
 
君たちも、授業中に先生の話を聞きながら、しかも真剣に聞いているにも関わらず、全く関係のないことを思い出すことがあるだろう。
 
よく調べてみると、全く関係がないということもないのだが、先生の話をきっかけにして違うことを思いつくのだ。
 
「イメージの花火」「マッピング」は、この思いつきを効率よく引っぱり出してくれるのではないだろうか。
 
このアイディア出しの作業で大事なことは、
 
(こんなこと思いついちゃったけど、こんなの関係ないよな。書くのやめよ)
 
としないことである。
良いか悪いか、使えるか使えないかの判断は、アイディアを出し切ってから、その次に行うのである。出しながら行うのは、アイディアが出てくることに制限を設けることになりやすいので、やめるのだ。
 



分からないことが出てきた
 
アイディアを出していったら、不十分なことがあることに気が付きました。
分からないことが見つかったわけです。
 
カレーライスを作るのであれば、その足りないものをスーパーにでも行って買ってくれば済むのですが、作文の場合はどうしたらいいのでしょうか?これには三つの方法しかないと、NHK教育テレビのプロデューサー箕輪さんという方に、かつて教えて貰いました。
 
その方法とは、
 
 
  1. 本やインターネット(e-mail)で調べる。
  2. 人に聞く。(インタビュー・手紙・電話)
  3. 現場に行って調べる。
 
 
です。
このときに、
「その人しか持っていない情報を持っている人は、話を聞きに行けば必ず話してくれる」
という話も聞きました。なるほどです。
 
私たちができるのは、本や人に聞くと言うことが主ですね。しかし、この数年のインターネットの普及は凄いものがあります。君たちももうすぐ触れることになるでしょう。使い方を学んで、その技術の研鑽をしていけばかなりのことが出来ると思います。
 
調べ始めると面白くなってしまって、ついついそれに没入してしまう場合もありますが、間違えてはいけません。調べるために調べているのではありません。書くために必要だから調べているのです。先を急ぎましょう。
 



柱を立てる
 
苦労して調べたものは、これから書く作文にすべて使って書きたいと思うのは、気持ちの上では良く分かります。
 
ですが、すべてを盛り込んだ作文は、ピントがぼやけてしまって読んでいる人に訴える力がありません。ちょうど編集のされていないままのビデオをだらだらと見せられているようなものです。
 
ですから、中心に書きたいことを絞りましょう。これを柱を立てると言います。今回は、原稿用紙3枚書きます。柱を三つ立てましょう。
 
この柱は作文では小見出しになります。できればいろいろな種類があると良いですね。
 


 
君たちが二年後に直面する進路決定では、小論文が増えると予測されます。そこで小論文が無かったとしても、大学受験や入社試験。その後の昇進試験では小論文が関わってくることでしょう。
 
高校入試の小論文のテストを見ると、「50~60分で800字から1500字」というのが多いです。この位のテストであれば、アイディアだしと柱を立てる訓練を重ねていれば書けるようになると思います。ただ、その次に論文や本を書くとなるとこれでは対応できません。
 
何が必要になってくるかと言えば、「目次」が必要になります。この目次はとても大切です。目次がきちんと出来上がっていれば、あとは書くだけですので、論文も本もそんなに難しくありません。ちなみに、論文は原稿用紙30枚、本は300枚ぐらい必要になります。
 
ですが、1200字、つまりは3枚の作文がきちんと書ければそんなに難しいことではありません。基礎を固めましょう。
「私は論文も本も書かない」
という人もいるでしょうが、これからは自分のホームページを持つことになるでしょう。その時に、この目次を作ることが上手くできる人とそうではない人では、ホームページのわかりやすさは随分違うと思います。
 



書く順番を決める
 
柱が立ちました。その次は、その内容をどの順番で書くかということです
いくつかのパターンがありますが、私は大きく分けて3つあると思います。
 
出来事の起きた時間順に書く。
一番インパクトのある出来事から書く。
関係のなさそうなものを書いていきながら、最後に共通項でつなげて書く。
 
 
君たちが書いた感想文の中で一番多いのは、「1」です。ところが、この「1」で書かれている作文は、読みたくない、読みにくい作文の形式です。つまり、「1」は書く側からすると、書きやすいかもしれませんが、読む方からすると読みたくはない形式のようです。
 
君たちには「2」の形式を勧めました。三つの柱をどの順番で書いたら、読む方が読みやすいかを考えて順番を考えるように説明しました。
 
この場合の読みやすいとは、「続きが読みたくなる」ということです。
 
そのために、各柱に「小見出しをつける」ことを指示しました。ディベートでは、ラベリングといいましたね。自分の言いたいことを一言で簡潔にまとめることでした。
 
柱の内容をかんたんにまとめたものをはじめに書いておくと、読む側が作文の先を予測したり、期待したりして読むことができます。すると、「続きが読みたくなる」わけです。
 
「3」は、君たちにはまだ勧めませんでした。この方法は、うまく決まると実に素晴らしい文章になります。
 
中には、この方式で書いて素晴らしい作品を仕上げる人もいるでしょう。んが、この方法で書く場合、「2」の方法のやり方を身につけておくか、少なくとも知っていないと、何が言いたいのか訳が分からない文章になってしまいます。そこで今回は、「2」の方法を先ず、体験して貰ったわけです。
 
ちなみに、「3」の方法で書かれた名文で、君たちにお勧めの本と言えば、向田邦子さんの『父の詫び状』でしょう。
 
全く関係のないようなビーズを針で拾っていき、最後に糸をピント伸ばすと綺麗な作品に仕上がっているような作品が、たくさん載っています。
 



 
順番が決まったら書き始めます。実は、この順番は以下の構成の「中」にあてはまるものと考えています。全体の構成は三部構成で書きます。
 
以下の通りです。
 
 
  1. はじめ 全体の1割
  2. 中 全体の8割
  3. 終わり 全体の1割
 
詳しく説明します。
 
  1. はじめ
    1. タイトル これは最後につけます。
    2. サブタイトル 与えられたテーマ。今回は「私の体験」
    3. 学年、組、番号、氏名
    4. プロローグ 予告文と言って、「中」を読むために知って置いた方が良い情報を書きます。
 
作文は、書き始めの三行が勝負です。
 
学校と言うところは、教育の場ですのでクラスに40人がいれば、40人の文章は全部先生は読みます。しかし、世の中に出るとそう言うことはありません。
 
 
  1. 読みやすい文章。
  2. 読みたくなる文章。
  3. 読まなければならない文章。
 
 
だけが読まれます。3は、仕事に関係する文章です。ただし、3であっても1と2は必要になります。
 
ま、40の作品があれば、タイトルで2~3割に絞られて、最初の数行を読んで1割に絞られ、全部読んで貰えるのは、1,2編ぐらいではないでしょうか。
 
まとめましょう。
その1,2編に入るには
 
 
  1. 印象的なタイトル
  2. 何だろうと思わせる書き出し
  3. 読みやすい文字、レイアウト
  4. しっかりとした内容
 
 
が大事だということです。
 
2.中
1.柱1
2.柱2
3.柱3
 
小説家は、
「タイトルと書き出しで勝負する」
とよく言われています。私たちは小説家ではありませんが、参考にすることは大事です。
 
いろいろな方法がありますが、ここでは一つ示したいと思います。
それは、
 
会話文、心内文から入る
 
ということです。
これを行うと次の二点が達成できます。
 
  1. いきなり事件の山場に入れる
  2. 読者をおや?っと思わせることができる。
 
です。
次の二つの文章を比べてみて下さい。かつての中学一年生が書いた文章です。
 
a 
合唱祭の成績の発表の瞬間が近づいてきた。
実行委員の先輩がステージに向かっていく。
私は最優秀賞は絶対うちのクラスだと思ってた。
(あ~神様!)
この時は祈りに祈った。
 
b 
(あ~神様!)
この時は祈りに祈った。
実行委員の先輩がステージに向かっていく。
私は最優秀賞は絶対うちのクラスだと思ってた。
合唱祭の成績の発表の瞬間が近づいてきた。
 
文の内容はすべて同じでありますが、印象は全く違うのではないでしょうか?いきなり
(あ~神様!)
と書き始めてあれば
(なんだろう?)
と思って、この先を読んでいきませんか? そしてこれで事件(この場合、合唱祭の成績発表)の山場に入れるのです。もちろん、先輩が書いたのは、bの文章です。
 
3.終わり
1.エピローグ
 
物語の終わりに、自分の書いた文章に関する感想。重要性。価値。付け足し。今後の行方などを簡単にまとめて書きます。
 


 
ここまでが下準備です。ここまで出来ていれば、後は一気に書けるはずです。



書き出す
 
 
手書きで文章を書く場合、途中で思いついたことを書き足すのは結構面倒な作業です。文章に書いているときのリズムというのも大事ですので、一度書き始めたらできれば一気に書いてしまうことが大事です。
 
中途半端に覚えている漢字でも、辞書を引くよりは曖昧(あいまい)で良いですから書いてしまうことの方が良いようです。そして、その漢字の横に線を引いておき、後で見直すときに辞書で確認すればいいのです。
 


 
手書きの作文の場合、大事なことは文字の読みやすさです。
間違えないで欲しいのですが、文字の美しさではありません。美しい文字が読みやすい文字であるとは限らないからです。もっと言えば、美しくなくたって読みやすい文字はあります。
 
では、読みやすい文字のポイントはどこにあるのでしょうか?
 
  1. 大きく書く
  2. 太く書く
  3. 濃く書く
 
です。
 
この三つが揃っている字は、非常に読みやすくなります。
字に自信のない人ほど、この逆をやります。即ち「小さく、細く、薄く」です。これではますます伝わりません。
 
みなさんが、書く文章は、他人に読んで貰って始めて価値が出ると思ってください。相手が読みやすい文章を、読みやすい文字で書くことを心がけましょう。
 

推敲する
 
書き終わった文章を、確認してさらに良いものにするために練り上げることです。
一番簡単で確実な方法は、
 
 
自分で声を出して読み直す
 
 
ことです。ポイントは、声に出して読むと言うことです。こうすると文章の流れに澱(よど)みがあるかないかが良く分かります。
また読み直すときはできれば、
 
書き上げてから一日以上時間をおいてから読む
 
ということが大事です。
書き上げたばかりの文章は独特の熱を持っています。また、書き上げた本人にも完成させた熱い思いがあります。そこで書いた本人には非常によい文章に思えるものです。しかし、読むのはあなたではなくて他人です。他人にはその熱が伝わりません。
 
一日おいて読み直すことで、その熱が冷めたころに読めます。そうすると書いていたとき、書き上げたときには気が付かなかった文章のアラを発見することができます。
 
もう一つの方法は、
 
 
他人に読んで貰う
 
 
です。
 
私の場合、奥さんに読んで貰ってます。読んで貰える人がいる人は、やってもらうといいですよ。
 



正式なタイトルをつける
 
書き始めの時には、仮のタイトルを付けておきました。とりあえずのタイトルを付けておかないと、書きにくいと言うこともあるからです。ここでは「私の体験」でしたね。
 
ところが、最初からキチンとしたタイトルを付けてしまうと、それに縛(しば)られて、文章に伸びが出ないこともあるのです。
 
カレーライスを作るときも、最初から「ポークカレー」とタイトルを付けるより、スーパーに行ったら魚介類が安くて新鮮だったので買ってしまった。よし、「魚介類のカレー 槍イカスペシャル」となった方が面白いものです。
 
そこで書き終わった今、正式なタイトルを付けるのです。では、タイトルとはいったいなんでしょうか?
 
書く側の人から考えれば、「書いてある文章を一言でまとめたもの」となります。つまり、ディベートのラベリングですね。しかし、読む側の人から考えればタイトルは「読みたい文章を探すための情報」となるわけです。
 



 
タイトルの付け方はいくつかあります。ただ、次のことは守らなければなりません。
 
 
何について書かれているものか、タイトルを読んで「ある程度予想」 できるもの。
 
 
です。
 
当たり前と言えば、とても当たり前ですが自分勝手なタイトル過ぎて、読む方がなんのことだか分からないということがあります。そのことを防ぐために、「副題・サブタイトル」をつけることもあります。
 
たとえば、
 
『封筒が開いた!』
 
というタイトルを見て、君たちは何を思うでしょうか? プロ野球のドラフト会議を思う人もいれば、ディベートの肯定側と否定側を決めるくじを思う人もいれば、お年玉の中身を確認するときを思い浮かべる人もいるでしょう。
 
ということは、逆に言えば何について書かれた文章なのかが分からないということなのです。ここに副題として、
 
『封筒が開いた!』
    ーー合唱祭 発表の瞬間ーー
 
と入れば、
(そういうことか)
とほとんどの人は納得してくれるでしょう。
 
しかし、なぜ封筒なのか?が分かりません。このように(なんだろう?)と思わせる部分があったほうが本文を読みたいと思わせることができていいのです。ですから、「ある程度予想」と書いたのです。



 
では、タイトルの付けかたがうまくなるためにはどうしたらいいでしょうか?私は三つの訓練の方法を考えています。
 
一つめは、いくつものタイトルを見てみて、なぜこのタイトルが良いのか考えてみるという方法です。
 
以前書きました向田邦子さんのエッセイには『父の詫び状』というのがありますが、他にも『夜中の薔薇』とか『眠る盃』などがあります。これらのタイトルと文章の関係を見ると、
(なるほどもっともだ)
と勉強になることがたくさんあります。
 
二つめは、人につけて貰うというものです。
 
自分で書いた文章に、自分でタイトルを付けておきます。そして、タイトルを見せないで友だちに自分の文章を読んで貰い、そのタイトルを考えて貰います。すると、自分では思いも付かなかったタイトルを貰えることがあります。
 
三つめは、世の中にある文章に自分でタイトルを付けてみると言うことです。
 
たとえば、新聞のコラム(一枚目の一番下の文章)などは特にその日のタイトルがついていません。そこにタイトルを付けてみるのです。
もし、それが辛いのであれば新聞の四コマ漫画でもいいでしょう。その日その日の「コボちゃん」にタイトルを付ける。一ヶ月もやればかなり力が付くはずです。



 
いろいろな人に読んで貰って、感想を貰う
 
 
タイトルもできてやっと文章が完成しました。
いよいよ、読んで貰うことになります。
 
学校で書いた文章の第一の読者は、一般的には先生になります。
 
私は君たちの文章をたくさん読む機会があります。なかにはとても面白い文章、ためになる文章、うなずく文章があります。もっと言ってしまうと、ファンになってしまうぐらいうまい文章もあります。
 
(これを私だけが楽しむのは良くないなあ)
 
と思ってかつては
 
ワープロに打ち込む
文集にする
 
などをしてきましたが、これはかなり負担がありました。私に負担があるとどうなるかというと、君たちに文章をたくさん書かせることができなくなってしまうのです。
 
 



 
インターネットの世界ではメーリングリストという、簡単にいうと「電子交換日記」があります。そのメーリングリストでは、そこに参加している人たちの意見にコメントをつけることができます。
 
このとき、自分の書いた文章にコメントが付くととても嬉しいものです。
 
あるとき、
(これだ!)
とある時思いました。そうです、あの「書き込み回覧作文」です。
 
教室を一周して返ってきた自分の原稿用紙を手にしたときはどんな思いでしたか? 嬉しかったでしょう(^^)。まさに、「いろいろな人に読んで貰って、感想を貰う」ができるようになるはずです。君たちの作文がインターネットで公開されれば、さらに全世界の人たちからコメントを貰うことが出来るようにもなるでしょう。
 
しかし、この連載で私が常に言い続けてきたように、全世界の人が読んでくれる環境ができたとしても、全世界の人は「面白くて、読みやすい」文章しか読んでくれません。
 
そうであるからこそ、読まずに入られなくなる文章を書ける力を育てていきましょう。そうすれば、全世界の人と、コミュニケーションする喜びをたくさん得られることになると思います。
感想には、何も誉める言葉だけではなく批判的な言葉もあるでしょう。そんな言葉を貰うとカチーンと来るかも知れません。しかし、この批判的な言葉をきちんと受け止めて自分の成長の糧にできるかどうかが大事なポイントなんです。
 
批判が何故あったのか? 考えてみましょう。それを上手く乗り越えることが出来れば、あなたの文章はもう一つ上の段階にたどり着くことが出来ます。それは、今よりも多くの人を楽しませることに出来る文章が書けるようになったと言うことです。
 
最後に、お礼状を書くも付け加えておきましょう。
調べ作業などでお世話になった人がいれば、その人達に出来上がった文章を送ってみてもらうというのが、大事なマナーです。
 
自分が教えたことが一つの作品に活かされていることを見るのは非常に嬉しいものです。お礼状とともに送ることが出来たらいいですね。
 



 
今回の授業で触れられなかったものは、「箇条書きの使い方」「枠囲い」「レイアウト」「フォント」「イラスト」「図示」などがあります。これらは更に読みやすい文章にするために、大事なポイントです。
 
君たちの成長の様子を見ながら、少しずつ教えていくことにしましょう。
 
 

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